AIFAでは、Yes,Andマインドの醸成とともに、
ファシリテーションスキルの向上を目的としたワークショップや勉強会を開催し、
主体的な行動につながる学びの場を創出する教育者の育成に貢献します。
AIFA offers learnings and trainings for you to improve your facilitation skills
as well as to foster Yes, And mindset in order to make your environment more playful, creative and proactive.
*各理事の写真をクリックいただくと詳細なプロフィールに移動します。
For more detailed profile, click each picture of the board members.
理事
城所麻紀子
Makiko Kidokoro
モンテッソーリスクール教員/日本語教師
理事
長門拓郎
Takuro Nagato
公立高校英語教諭
理事
長門愛香
Aika Nagato
高校高大連携推進員
Gabriele Annan
Berlin, Germany
Impro Live!
Akademie
Paul Z Jackson
London, England
the Solution
Focus
Simo Routarinne
Helsinki, Finland
Doninto
Bård Brænde
Ski, Norway
Curious
Geneva, Switzerland
インプロに出逢ったのは、2003年4月のある日曜日。
その頃ちょうどIBM内での人事で、研修サービス部門に異動し、より力がつき、且つ、いままでにない研修の開発に燃えていた時でした。
また、同時に、世界同時多発テロからずっと考えていた世界平和のために自分が出来ることはなにか、、そして・・
イエスアンド(Yes,and)
なにげなく参加したインプロ(即興演劇)の講座で出逢った言葉。
上記の両方を同時に叶えるものであるという確信が、この言葉に出逢った瞬間にありました。
そこから試行錯誤を重ね、自身の専門である行動特性心理学を融合させたユニークなプログラムを開発したところ、全国各地でお声がかかるようになり、独立して自分自身の研修とイベントサービスを提供する会社を立ち上げることになりました。
2006年に学びを深めるために1か月滞在したサンフランシスコで出会った方から、AIN(アプライドインプロネットワーク)の紹介を受け、翌年より毎年夏~秋に開催されるカンファランスに通い、そこで、世界中の方々とのつながりと遊び心溢れた学びを深めるアプライドインプロの可能性をさらに深く信じるようになり、2009年にAIN-JAPANを立ち上げ、日本国内でも広める活動をはじめました。
時を同じくして、慶應義塾大学湘南キャンパスで授業をもつこととなり、その授業がきっかけで、2012年より全国各地の大学から年間契約で大学教職員の教育力向上(FD:ファカルティデヴェロプメント)のための研修とコンサルティングをさせていただくことになりました。
そして、このたび、全国各地よりご支持やご要望を頂き、一般社団法人アプライドインプロ協会を設立し、法人としてアプライドインプロの特性を活かしたファシリテーションの姿勢(あり方)とスキルの向上に特化した学びの場として、アプライドインプロファシリテーターアカデミア(Applied Improisation Facilitator
Academia = AIFA あいふぁ)を運営をはじめました。
AIFAでは、インプロの真髄を理解し、即興技術を身につけた認定プラクティショナーの育成講座の開催のほか、学びの場のサポートをおこなうラーニングコーディネイターの派遣、またこれからの学びの場を考える勉強会をサロン形式で開催しています。
互いを尊重し、愛と笑顔溢れる社会創りをモットーにより多くの方が自分自身に自信をもって平和でしあわせを育む社会づくりにすこしでも貢献できるよう活動しています。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2015年12月25日
一般社団法人アプライドインプロ協会
代表理事 樋栄ひかる
© Copyright Ena Communication Inc. All Rights Reserved 2003-2019
© Copyright Applied Improvisation Facilitator Academia. All Rights Reserved 2015 - 2019
アカデミアの由来を、今こそ心に留めおこう。時代の状況も、それを求めている。
古代ギリシァの都市国家アテナイ(アテネ)。町を囲む城壁の外、北西の郊外に、アカデモスという名の英雄神(英霊)を祀る土地があって、英霊の名にちなんで「アカデメイア」または「アカデミア」と呼ばれ、プラタナスが美しく繁る公園として、古くから人びとに親しまれていた。紀元前387年ころ、哲学者プラトンがこの地に学園を創設し、それ以来「アカデミア」(アカデメイア)は、このプラトンの学園の名前となった。
プラトンはどのような経緯で、この学園アカデミアを創設したのであろうか。アカデミアの精神とは、何であったか。
紀元前399年、プラトンの敬愛してやまなかったソクラテスが、ギリシァの世界大戦であったペロボネソス戦争終結後の政治的混乱のあおりを受けて、国の法廷に告発され、死刑に処せられた。この出来事は、それまで政治の実践を志していた当時28歳のプラトンに、大きな衝撃を与えた。同時代の誰よりも正義の人であったソクラテスが、国法の名のもとに処刑されたことへの憤り。このような不条理を根絶するためには、政治的党派の間の争いといった次元を突き抜けた、抜本的な国家社会の変革しか道はないと、プラトンは考えるようになる。
だが、その抜本的な変革とは、どのようなものであるべきか。プラトンはその方途をまさぐり求めて、あらためて亡きソクラテスの哲学の教えを省みて噛みしめながら、12年間にわたる思索と旅の遍歴時代を過ごす。考察のすえ、根本的にはこれしか道はありえないと思い定めた原則は、政治的権力と哲学的(学問的)精神との一体化、すなわち、国の統治に当る者は、知を希求してやまない哲人(philosophos)であるべきだという、のちに主著『国家』で表明された哲人政治の思想であった。
この理想の完全な実現は――特に、「哲学」がまだ一人前の仕事と認められていなかった当時のアテナイでは――不可能かもしれない。しかし少しでもこの理想に近づく努力を続けないかぎり、人類は永久に禍いと不幸から救われないだろう。そう心に決めたプラトンは、遍歴時代最後のシケリア(シチリア)への旅からアテナイに帰ると、自分の理想と目的にかなった教育を行なって有為の人材を育成するために、上述のように、学園アカデミアを創設したのである。時にプラトンは40歳。
アカデミアは何人もの政治家や立法家を世に出したが、その教育方法は、哲学的精神にもとづいて真理そのものへと「魂の目を向けかえること」を目ざす。純理想的な学問――数学・天文学・音階理論・哲学的問答法など――の学習と研究であった。こうしてプラトンの学園は、ギリシァにおける学問研究の一大センターとなる。エウクレイデス(ユークリッド)の幾何学も、その基礎はアカデミアにおいて形づくられた。
紀元前4世紀前半の時点に創立されたアカデミアは、プラトン亡きのちも代々の学頭に継承されて、紀元後の529年に東ローマ皇帝ユスティニアヌスの勅令によって閉鎖されるまで、約900年間存続した。そして学園は閉鎖されても、「アカデミア」(アカデミー)の名は今日まで、大学などの教育研究機関や、学問上の組織体を表わす普通名詞として、生き続けている。
名前だけでなく、大本にあった精神も、時代を超えて不朽である。政治家は、真の意味でのすぐれた知性をもたなければならないこと、教育とは、魂の目を向けかえること仕事であること。そのことによってのみ人間は、確かな幸福に与かりうること。――こうした理念は、今の世にこそ生かされなければならないだろう。
京都大学名誉教授・哲学者 藤澤令夫
|